相続に関する基礎知識や事例
相続は、人の死亡によって開始します。相続される人のことを被相続人といい、相続する人のことを相続人といいます。
相続財産調査を行う必要があります。財産上の地位には、現金や銀行預金、不動産や株式など財産上プラスとなる積極財産だけではなく、未払金やローン、借金などの財産上マイナスとなる消極財産も含まれます。
相続が開始したら故人の遺言があるかを調査します。もし、故人の遺言が存在すれば、その遺言に従って相続することとなり、故人の遺言がなければ民法の定める法定相続分に従って相続することとなります。だれが相続人になるかは民法で規定されており、家族構成や親族関係などで変動します。相続分も同様です。
その後、相続人全員で遺産分割協議を開始し、相続について相続人の全員の合意に至ったら、全員で遺産分割協議書を作成し、それに従って相続を進めます。
不動産などの相続登記をして相続税を納付したら、相続が完了します。
相続で家族紛争を避けるためには、不備のない遺言を用意することがもっとも効果的です。遺言には様々な種類がありますので、ご自身にあった方式の遺言を選択するのがよいでしょう。
相続税の対策ですが、最も効果的なのは生前贈与を活用することです。生前贈与は主に暦年課税と相続時精算課税を活用する方法があります。それぞれ異なった特長があります。
弁護士法人西村総合法律事務所は、大阪府堺市・泉佐野市などを中心に大阪府全域、兵庫県や奈良県、和歌山県において、相続に関するご相談を承っております。
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