追突事故の過失割合
自動車同士の交通事故として、追突事故が最も多い類型となっています。信号待ちで停車中に後続車両に追突されたような場合や、急ブレーキをかけたことによって後続車両に追突されたような場合などです。追突事故の場合、基本的に追突した側が100%の責任を負います。これは、前方車両は後続車両の追突を回避する術がないこと、たとえ前方車両の急ブレーキが原因であるとしても、後続車両は十分な車間距離を保つことを道路交通法上義務付けられていることなどから導かれます。
もっとも、追突された側に法令違反行為があった場合には、過失を負うこともあります。たとえば、駐車違反をしていてその場で追突された場合、灯火義務を怠っている場合、飲酒運転をしていた場合があげられます。駐車禁止の場所は主に、交差点や横断歩道や急な坂など、人や車の往来が多い場所や停止することで事故や生じるおそれがある場所などです。駐車禁止の標識が無いか確認することが重要です。また、道路交通法上、駐車や停車の方法が定められていることからも、駐車方法を守ることも重要です。
過失が認定されてしまうと、慰謝料など損害賠償請求をした際に、支払われる損害額が少なくなってしまいます。過失割合は、加害者側の保険会社と被害者側の保険会社が交渉することにより決められます。過失割合について主張がある場合は、交渉の場で話し合うことになりますが、知識や経験の差からなかなか主張が通らないことも多々あります。そのような場合は、弁護士に相談することをお勧めします。
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